どのようにしてジュエリーを作るのか?
大体の方は大きな工場でコンピュータを使って、半ば自動で
作られているとお考えのようです。
中国等で作られている、百円均一の店にあるような
アクセサリーはおそらくそうだと思います。
量産品ではなくオーダーで、なおかつ早く作る場合、手作業の方が早いのです。
この傾向は、ハイジュエリーになるにつれて強くなります。
工場のラインを用意して、プログラムを組んで試作して、しかも納品個数が数個であると
時間もかかるし、単位あたりの費用がすごいことになりますから。
たとえばシルバーアクセサリーの場合、銀の溶解からはじめます。
まず酸素バーナーを使って、銀の溶解温度960℃まで加熱。
するとはじめは粒だった銀の素材が、真っ赤に溶けてきます。
これを上手に鋳型に流しこんで、銀塊の完成です。
次にこれをかなづちで叩いて成形する、「鍛金」の作業に移ります。