ショッピングモールの洋服屋さん。
レジ近くのガラスケースの中に、「アクセサリー」が並んでいます。
金や銀にきらきら光って、ちょっとまぶしい。
デザインは凝ったものが多く、若い方向けのお店だと色とりどりの石がついて
指輪は細くて華奢なのが主流。
ネックレスは複雑に編んだ糸や細くてかわいいチェーンなど。
価格はピンキリで、高いものでその店の一番高いコートくらいでしょうか。
でもそのお店で、例えば何万円ものお金を払ったネックレスは「ジュエリー」にはなりえません。
「ジュエリー」とは「価値ある装飾品」であり、数年単位では価値は目減りしないものです。
歴史的に見て、ロココ・ビクトリア・アールヌーボーなど各時代の空気を反映して
生きてきたジュエリーは今でも価値は衰えず、
最近ではそのアンティークジュエリーも注目されています。
ファッションブランドのアクセサリーは、利益率・広告費、ブランドとしてののれん代や店舗テナント料
販売担当のきれいなおねえさんたちの人件費が含まれており、その物自体の価値と比べて高額であると言わざるを言えないのです。
激安通販や国内某店のものは、利益追求型の商品でそのひずみがクオリティに現れます。
耐久性がないためにリングが曲がる、普通につけているのにつめが折れる、高いお金を出して
アンティークジュエリーを買った(20万)のに石がつめ止めされていなくて接着剤で留まっていた(私の妹のものでした)。
商品のつくりに余裕がなさ過ぎて修理不可。
何万もしたプレゼントなのに、真鍮製の銀メッキだった。
ほとんど着けていないのに、つめ留め部分の石が割れていた。
もうすぐ開業して丸3年になりますが、ブランド物の修理があまりに多いので感じたことです。
プレゼントをされたものに愛着を持ってしまって、しかも修理ができなかったらどうお感じになるでしょう?